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頸動脈エコー検査について
頸動脈超音波検査ってなに?
- 心臓から脳に血液を送る頸動脈の状態を調べます。
- 頸動脈の内膜は全身の動脈の中でも早い段階で肥厚する部位の一つとされています。
- 頸動脈の状態は心臓や足の動脈硬化と密接な関係があり、全身の動脈硬化の進行具合を推定できます。
動脈硬化って?
- 原因は主に高血圧や高脂血症、糖尿病などです。
- 動脈硬化は血管壁が肥厚し硬くなる状態で、やがてそこに血の固まり(プラーク)ができます。(健康な成人でも徐々に進行します)
- 放置すると,脳梗塞、心筋梗塞、腎不全などの致命的な病気を引きおこします。
検査で何がわかるの?
血管を直接観察して 血管壁の厚さや プラークの有無を検査します。
○壁の厚さ→ 動脈硬化の度合い
○プラークの有無→脳梗塞など 血管疾患の発症リスクが高くなる
- 血管壁の厚さ(内中膜複合体)の測定
頸部動脈の血管壁の厚さで動脈硬化の指標となります。加齢とともに増加します。
各年齢の最大の厚みの基準値(単位:mm以下,早期動脈硬化研究会ホームページより)
20歳代:0.7, 30歳代:0.8 , 40歳代:0.9 , 50歳代:1.0 , 60歳代:1.1 , 70歳代:1.2
- プラークの有無
血管内に限局して突出(1.1mm以上)の病変をプラークと呼びます。
進行した例(プラークスコア10.1以上)の疾患危険度
脳梗塞など9.4倍 心筋梗塞など3.0倍
↓厚さ1.7mmのプラーク |
↓血管の半周分まであるプラーク |
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検査の時はどうすればいいの?
- 臨床検査技師が担当します。
- 検査時間は15〜30分くらいで、仰向けの状態で検査を行います。
- 首の所にゼリーを塗布し、プローブ(右写真)を当てて検査をします。
(腹部など他の部位のエコー検査と同様です)
- 検査の時は特に痛みはありません。
- 検査中はつばを飲み込んでも構いません。
- 飲食などの制限は特にありません。
- 前あきの服やVネックの服など、首元を広く開けられる服装でお越し下さい。
襟のある服(ハイネックセーターなど)は脱いでいただく場合があります。
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