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うつ病と治療

この頃よく聞く「メンタルヘルス」、まずは「うつ病」のお話しです。
「うつ病」は「心の風邪ひき」と云われるほど、だれしも経験しやすい病気ですね。
この「心の・・・」というところを少し「神経伝達経路の・・・」と考えてみてください。風邪ひきで伝達する「化学物質」が不足しているのです。
風邪ひきと同じで、基本はゆっくり休養して、「不足」を解消します。また少し長引く風邪ひきなので、肺炎にならないように薬で十分に「不足」を補ってやる必要があります。
治ったと思っても、長めに薬を飲むことも大切です。



脳(神経細胞)と神経伝達物質

私たちの脳には、約1000億個の神経細胞があります。
それぞれの神経細胞と神経細胞の間の隙間を「セロトニン」「ノルアドレナリン」といった神経伝達物質(化学物質)が移動して、情報を伝えています。
「セロトニン」や「ノルアドレナリン」がいろいろな情報を伝達して、「意欲」や「喜び」をもたらしてくれます。


うつ病と神経伝達物質

うつ病では何らかの原因で、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の量が減少して、情報の伝達がうまく行かなくなります。結果として、「意欲が低下」し、「気分が落ち込み」ます。
つまり、うつ病は心の病気というより、神経伝達経路の故障です。本人の気の持ちようや努力だけではどうにもならないことが多いのです。


うつ病の治療

休養と薬が2つの柱です。
まずは、気持ちを休ませることが重要です。仕事量を減らしたり、休職するなどして、気長に休養し、意欲が回復するのを待ちます(神経伝達物質不足を休養で補います⇒神経伝達物質の回復を待ちます)。
薬は、神経伝達物質の量を増やし、気分の落ち込みや意欲低下を改善します。
十分な量を服用します。まず1−2ヶ月かけて十分量を見極めます。
その後数ヶ月から数年服用します。
治ったあとも半年は十分量を服用し、その後2−3ヶ月かけて減量・終了にもっていきます。
治った後も、一定期間服用を継続すると、再発が少なくなります。


職場での対応

  • 本人の苦しみを理解し(⇒人間理解)、うつ病への正しい知識を身に付けてください。
  • 「問題指摘型」(後ろ向き)の原因追及はしないでください。
  • 神経伝達物質が不足しているので、「励まし」は逆効果です(ますます量が減少)。
  • 相づちを打つだけでもよいので、聞き役に徹してください(話すことで気持ちが楽になります)。
  • 仕事量を減らし、休養がとれるよう配慮してください。
  • 「決断力」が低下していますので、同時に複数の仕事が必要なときは、優先順位をつけてあげてください。
  • 重大な決断は、うつ病が治ってからする(先送りする)よう助言が必要な場合もあります。
  • 復帰後の歓迎会なども慎重な配慮が必要です。
  • 自分の経験談を語ることも控えてください。
  • 「なかなか治らないとの焦り」があります。きちんと治療すれば回復する病気です。そのことを伝え安心できる雰囲気をつくってください。