脳梗塞の予防
脳梗塞は、脳の血管が何らかの原因で詰まってしまい、血液が届かなくなった部分の脳細胞が死んでしまう病気です。
「怖い、どうすることも出来ない病気」と考えがちですが、高血圧や心臓疾患、糖尿病などの危険因子に注意して日常生活を改善して行けば、脳梗塞のリスクを下げ、予防できるようになります。
脳梗塞を予防する上で大切なポイント
- 1. 基礎疾患の管理
- 脳梗塞の一番の原因は、動脈硬化です。高血圧や心臓疾患、糖尿病、高脂血症などがあると動脈硬化を起こしやすくなります。
これらの疾患をきちんと管理することで、結果的に脳梗塞を予防できます。
- 2.ストレス
- 適度なストレスは、心身にとって、よい刺激となり必要なものです。しかし、過度のストレスをためたままにしてしまうと自律神経が乱れ、血圧や脈拍が上昇し、血糖値も上がってしまいます。
血糖値が上がると血管が傷つきやすくなり、動脈硬化を招きます。
- 3.生活習慣
- 生活習慣の乱れが、脳梗塞の要因となる基礎疾患や生活習慣病を招きます。規則正しい生活、バランスの取れた食生活、十分な睡眠、適度な運動、ゆったりとした入浴は、健康な身体を作り生活習慣病の予防となります。また、自己管理がとても大切です。
発作のおきやすい状況を避けることも大切です。冬、急激な温度差を避けることや、夏、十分に水分を摂る事は予防につながります。
過度の飲酒は、高血圧を招きます。
喫煙は、血管を収縮させ血圧を上げます。血中の善玉コレステロールを減少させ、動脈硬化を促進します。やめればよいと分かっていてもなかなか簡単に止めれないのが喫煙の怖さです。医師や保健師のアドバイスを受け、禁煙にチャレンジしましょう。
- 4.健康診断の活用
- 人間ドックや健康診断等の血液検査で、糖尿病や高血圧、高脂血症などが分かります。
脳梗塞を予防するために、健診結果で再検査が必要と通知がきたら、そのままにせず、必ず、医師に相談してください。
正常な頭部CT画像 |
脳梗塞のCT画像 |
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脳卒中予防十か条(日本脳卒中協会)
- 始めに高血圧から治しましょう
- 糖尿病放っておいたら悔い残る
- 不整脈見つかり次第すぐ受診
- 予防にはタバコを止める意思を持て
- アルコール控えめは薬、過ぎれば毒
- 高すぎるコレステロールも見逃すな
- お食事の塩分、脂肪も控えめに
- 体力にあった運動続けよう
- 万病の引き金になる太りすぎ
- 脳卒中起きたらすぐに病院へ
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