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ピロリ菌 除菌治療の流れに関して



ヘリコバクターピロリとは

1983年にオーストラリアの医学者WarrenとMarshallにより胃の中に上記のようならせん状のグラム陰性桿菌が生息することが発見されました。(この発見でノーベル賞を受賞) このヘリコバクターピロリは、下記のような様々な病気に関与していることが分かってきました。

(アストラゼネカ株式会社HPより引用)



(アストラゼネカ株式会社HPより引用)


特に、日本ではヘリコバクターピロリ感染により萎縮性胃炎を起こし、胃癌が発生するというデータが明らかとなりました。
そこで、2013年2月よりヘリコバクターピロリ感染胃炎(萎縮性胃炎)に対し除菌治療が行えるようになりました。
{今までは胃潰瘍、十二指腸潰瘍の既往、早期胃癌内視鏡治療後、ITP(特発性血小板減少性紫斑病)胃MALTリンパ腫のみに除菌治療の適応がありました。}


ヘリコバクターピロリ感染胃炎で除菌治療を受けるためには

a. 内視鏡による生検組織を必要とする検査法

1.迅速ウレアーゼ試験   2.鏡検法   3.培養法

b.内視鏡による生検組織を必要としない検査法

1抗H. pylori 抗体測定   2.尿素呼気試験   3.便中H. pylori 抗原測定

(武田薬品工業株式会社ホームページより引用)

まず、内視鏡検査により萎縮性胃炎(胃癌等がない)であることを確認し、上記の検査法のいずれかでヘリコバクター・ピロリ感染が陽性であることを確認したのちに除菌治療を行います。



除菌治療方法とは

一次除菌治療
胃薬PPI +抗生剤2種( アモキシシリン + クラリスロマイシン)の3剤併用療法
二次除菌治療
胃薬PPI+抗生剤2種(アモキシシリン + メトロニダゾール)の3剤併用療法

このような ピロリ菌を退治する抗生物質が2種類と胃酸を抑えるお薬が1種類、合計3種類を朝夕食後に7日間服用します。

(武田薬品工業株式会社ホームページより引用)

除菌率
1次除菌治療での除菌率70%〜80%。
副作用

(武田薬品工業株式会社ホームページより引用)


(1)軟便(便がゆるくなる)・下痢、
(2)味覚異常(食べ物の味が今までと違うように感じる)、
(3)肝機能異常、
(4)薬のアレルギーとして 蕁麻疹、出血性腸炎、ごく稀にショック症状(呼吸困難・血圧低下など)が起こり、入院治療が必要となることがあります。これまでにお薬を飲んでアレルギー症状を起こしたことのある方は、事前に必ず主治医に申し出てください。

除菌判定とは

除菌のお薬を飲んだら、除菌できているかを調べましょう!
ピロリ菌の有無を調べる検査には前述したような方法がありますが、
除菌後の判定には尿素呼気試験がよいといわれています。
薬を1週間服用後、2〜3ヶ月後以降に受けるようにしてください。