お酒はおいしく、楽しく、適量に
厚生労働省が定義している「節度ある適度な飲酒」は、純アルコール量にして1日 20g です(図1)。 60gを超えると「多量飲酒」と呼ばれ、多量飲酒を続けていると、アルコール関連問題(図2)の中で も最も重症であるアルコール依存症に至るケースが多くなります。
アルコール依存症とは、「家族、仕事、趣味などよりも飲酒をはるかに優先させる状態」であり、具体的には、飲酒のコントロールができない、離脱症状(手の震え、発汗、不眠など)がみられる、健康問題等の原因が飲酒とわかっていながら断酒ができない、などの症状が認められます。今離脱症状がなくても、多量飲酒を続けていると耐性が上がり、アルコールが入っていない状態では脳神経系が正常に機能しない「アルコール依存症」に至る危険があります。一度、新久里浜式アルコール症スクリーニングテストを行い、現在の飲酒を見直してみましょう。
ビールが美味しい季節です。適量のお酒は百薬の長と言われていますが、飲み過ぎは心と身体に悪影響を及ぼします。週1〜2日の休肝日と適量を心がけながら楽しみましょう。
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