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気にし過ぎていませんか、コレステロール

コレステロールが高いから「卵を控えています」という人をよく見かけます。 でも、なぜ多くの人はコレステロールを気にするのでしょうか?
高脂血症とは、液中のコレステロールや中性脂肪が必要以上に多くなった状態をいいます。
空腹時で、総コレステロールが220mg/dl以上、中性脂肪が150mg/dl以上、LDLが140mg/dl以上、HDLが40mg/dl未満のいずれかひとつに該当すれば高脂血症と診断されます。

高脂血症の診断基準(日本動脈硬化学会)
  • 総コレステロール値:220mg/dl以上
  • LDL―C(悪玉):140mg/dl以上
  • HDL―C(善玉):40mg/dl未満
  • 中性脂肪:150mg/dl以上



コレステロールが高いと死亡率は減少する?!

一般的には、コレステロールを高くしないようにといった指導がされます。でも、驚いたことに、最近の研究では、コレステロール値が低い人達より、240〜280mg/dlとやや高い人達のほうが、より死亡率が少ないと報告されています。

卵とコレステロール

卵には、コレステロールが1個あたり210mgはいっています。 でも、卵を週4個以上食べている人たちと、週2-3個食べている人たち、週1個以下の人たちのコレステロール値を調べると、よく食べている人たちのほうが、コレステロール値が低い結果となっています。一方、コレステロールが含まれていないチョコレートやポテトチップスなどを食べると、コレステロール値が高くなります

コレステロールは、食物由来が20%で、体内で合成されるコレステロールは80%なのです。ですから、コレステロールが入ったものをたくさん食べるからといって高くなるとは限りませんし、コレステロールが入っていないから、高くならないという考えは間違っているようです。

生活習慣病治療の基本的な考え方

予防・治療
高脂血症の治療の目的は、脂質代謝異常に伴っておこる虚血性心疾患など心血管系の合併症を減らすことです。治療法には、食事療法・薬物療法・運動療法がありますが、まずは、食事と運動から始めます。
油脂とコレステロール
旧来より、コレステロールが成人病の大きな原因として考えられ、コレステロールを気にする人達が今でも多いようです。でも、最近の研究からは、コレステロールを下げるような古い食事指導(考え方)が、長期的にみると、かえってコレステロールを増やし、心臓病やアレルギーを増やすということがわかってきました。